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2015年07月18日

アルパージュ&夏の山@スイス

こんにちはパー

フランス革命記念日(7月14日)の連休を利用して、お隣の国、スイスに行ってきました車ぶーん
ちょうど夏の間スイスの山で放牧(アルパージュと言います)をしているロイックの友達、ピエールに会いに行きつつ、
ここ3週間ばかり続いている猛暑から解放されて、スイスの涼しい山間で過ごそう、と目論んだわけです。
しかも、GPSによると、わが家から3時間半とのこと。(わりと近い!!)

国境でのパスポートチェックなんかなくって、すんなり通過。
ただ、スイス側で、高速道路の年間通行券(40スイスフラン)を買うのにちょっと止まったくらい。
スイスでは、年の初めに年間通行券を買えば、高速乗り放題とのこと。なかなかいいシステム♪赤ただ、買った日から1年間ではないので、注意!!

アルパージュ&夏の山@スイス

制限速度がフランスより遅いのと、24時間ライトを点灯しなければならないこと、そして道路標識が一般道が青、高速が緑(日本と同じ)ということがフランスと違います。

レマン湖を眺めながら、シオン(Sion)方面へぶーん
アルパージュ&夏の山@スイス

高速を降りて、山のふもとの村、コンテー(Conthey)に到着。
フォンダン・デュ・ヴァレー(Fendant du Valais)の原料となるブドウ畑が広がっていました。

アルパージュ&夏の山@スイス

ここからくねくね山道を走りながら、2000mほどの山を登ることおよそ1時間。
運転は始終ロイックでしたが、ギア車でよくがんばった~!私なら絶対ムリ!!
やっとこさ山に到着すると20℃でひんやり。ふもとで30℃だったので、10℃の差びっくり!
牛の様子を見に来た何人かの牛のオーナーたちが自家製ワインを持ち寄っていて、早速アペロカクテル

【2日目】
放牧のお手伝いをしました。
牛舎から野を超え、山を越え、牧草のあるところを転々と移動します。

アルパージュ&夏の山@スイス

私は後方から、グループから離れてしまう牛を誘導する係り。
この牛たち、チーズのための乳牛でもありますが、本職は闘牛。
なので、結構大きくて、近くで見るとものすごい迫力びっくり!!
一頭ずつ、鐘の音が違っていて、移動しながらカランコロンとステキな音色が聞こえてきます。
牛飼いたちは、牛の顔はもちろんのこと、この鐘の音も覚えていて、変な動きをするとすかさず「お~い、〇〇!」と声をかけます。

アルパージュ&夏の山@スイス

この日の夜は、みんなでチーズフォンデューくすだま
夏にフォンデュー!?と思いましたが、朝晩かなり冷え込む山では夏でも頻繁にフォンデューをするそう。

アルパージュ&夏の山@スイス

スイスの家庭では、鍋の底が見えてきた頃、タマゴを加えてスクランブルエッグ風にするんだとか。
初めて食べましたが、めちゃめちゃ美味でしたGOOD

アルパージュ&夏の山@スイス

【3日目】
山歩きをしました。
ひとつ山を越えても、まだまだ山があって、四方八方山だらけ。

アルパージュ&夏の山@スイス

途中、池があったり、

アルパージュ&夏の山@スイス

見たことのない花が咲いていたり、

アルパージュ&夏の山@スイス

1mほど積もった雪の下を川が流れていたり、

アルパージュ&夏の山@スイス

7時間半山を歩き回り、初めて夏の山を満喫しましたラブ

【4日目】
私たちが滞在したアルパージュチームは、放牧係りが2人、チーズ担当が1人の3人体制。
この日はチーズ作りをお手伝い。(この日はラクレットチーズ!)
まず、朝3時半に起きて、搾乳。

アルパージュ&夏の山@スイス

しぼりたてのお乳を銅製のお鍋でゆっくり加熱。
この間に朝ごはん。そのままでも濃厚で美味しいミルクを、インド旅行から帰ってきたばかりのピエールがチャイにしてくれましたカフェ
私とロイックを除く3人は、シリアル、パン、ヨーグルト、チーズ、etc...朝からガッツリ食べます。
放牧もチーズ作りも、結構な肉体労働。
6月から9月いっぱいの4か月間、週末も返上して毎日この生活だそう。

ある一定の温度になったら、酸を加えて凝固させます。
昔は、仔牛の胃液を加えていたそうですが、今は市販の酸を使っているそう。
凝固したら、糸?針金?のついた棒で細かく切ります。
その作業は、まるで豆腐作りを見ているよう。
小さい頃、おばあちゃんが豆腐を作っていた姿を思い出しました。
ゆし豆腐食べたいな~ハート

アルパージュ&夏の山@スイス

その後、麻布で細かくなった粒を拾って、型に入れます。
写真を撮ってないので、うまく説明できないんですが、正方形の布の隣り合う2ヵ所を口でくわえ、その他の2ヵ所をしなる金属棒に巻き付けて粒を拾います。
その作業を体験させてもらいましたが、まぁ~重いし、あご力要るし、かなりな重労働汗

15分後、30分後、2時間後、6時間後、24時間後(だったかな?)に、チーズを型から取り出して上下を返します。
3ヵ月間熟成させるとラクレットが完成なんだとか。楽しみ~ラブ

次に、粒を取り除いた後の水分(日本語では乳清とかホエイ、フランス語ではプティ・レ)に酢酸を加えて、セラックというお豆腐のようなチーズを作りました。このアルパージュではラクレット、トムを交代で作っていて、セラックは毎日作っているうえ、すぐに食べれるので、ジャムと一緒にパンに塗ったり、そのままアペロのおつまみとして、毎日食べ放題びっくり!!

私たちがチーズを作っている間、ロイックは牛小屋のお掃除。
糞を小屋の裏手にある肥溜へ押し流し、水で洗浄。
これまた結構な力仕事&慣れない匂いとの戦いだったそうな。。。ガッツポーズ

アルパージュ&夏の山@スイス

午後は、またまた放牧のお手伝い。
これまでは山小屋からふもとに向かっての放牧でしたが、お天気が続いて水が蒸発しちゃってあんまりない、ということで、山小屋からさらに山頂の方に向かって放牧。
険しい山道を登るのは牛たちにとっても結構辛そうで、滑らないよう慎重に道を選んでいました。
程よい広場に着くと、牛たちは草を食べたり、お昼寝したり、自由気まま。
私たちものんびり休憩りんご

アルパージュ&夏の山@スイス

私たちにとっては最後の夜、フランスから持ってきたカモのコンフィとワインを美味しくいただきました食事

ところで、アルパージュの間、3人は山から下りないと聞いていたので、缶詰ばっかり食べていて、さぞ生野菜や果物など、新鮮な野菜やお肉に飢えてるんだろうな~と心配して、お肉や野菜、果物なんかを差し入れに持って行きました。
ところが、実際に行ってみると、牛のオーナーさんたちが代わる代わるワイン、季節の果物、おやつなんかを差し入れしてくれるそうで、彼らの食生活はだいぶ豊かで、安心しましたニコニコ


【5日目】
最後の朝、みんなで朝食をとって、私たちは山を下りる準備。
あっという間の5日間。
アルパージュ、夏の山での生活、とても楽しい体験ができました。
ピエール、マリオン、ジェレミーありがとう!!!

ピエールが山から下りて、パリに戻る時、ディジョンのわが家にラクレットを持って来てくれると約束してくれました。
(ラクレットには作った日が刻印されるので、)7月13日のだといいな~よつば


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Posted by Makimaki at 20:33│Comments(0)フランス・旅
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