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2009年05月03日

Martinパパのお葬式

車で5時間ほど北へ行った村、Sowé(ソウェ)に行ってきました。
Martinのお父さんが亡くなったということで、お葬式でした。
これまで都会の(私の住んでいるコトヌとか)お葬式には行ったことがあるのですが、ホントのホントの村でのお葬式は初めて。

冠婚葬祭は借金をしてでも盛大に!と聞いていたけど、今回Martinを見ていてとても大変そうだなぁ~と思った。
Martinのお父さんが亡くなったのは3週間前。
それからお葬式の日取りが決まってから、Martinとその家族はやることが盛りだくさん。
悲しむ間もなく、正直なところ疲れのほうが目立っていた。
お葬式開催の資金集め。
コトヌから村まで遺体搬送、招待状(ベナンのお葬式の招待状はカラー刷りでとても豪華!)、お棺、お墓、お葬式の食事などなど、ほんとにお金がかかるらしい。
350万Fcfa(およそ70万円!)、ベナンの平均所得が月3万Fcfaということを考えるとものすごい額。
なので、亡くなってからお葬式をするのに1年とか2年の間があく人もたくさんいるらしい。
お香典の習慣はないようで、ほんとに家族総出でどうにかしなくてはいけない。
私も友人たちと少しだけ協力した。

Martinパパのお葬式

当日、お揃いの布でそれぞれ仕立てた衣装をまとって村に到着。
お祭り?というくらい、村中の人、親戚、友人らが大勢集まって、なにやら楽しそう。
そう、村人にとってはめったにない豪華な食事が食べられる日でもあるのだ。
家の庭では、隣近所のおばちゃんたちが大きな鍋でいろいろ準備している。

棺が家のすぐ隣の教会に運び入れられ、3時間に渡るミサ。
その後、音楽隊に続いてみなで歩いてお墓まで行き、棺がお墓に納められた。
それから家に戻って食事。
家に入りきれない村人たちは近くの学校を貸し切っての食事。300人以上いたと思う。
メニューは、
・ヤギの内臓のシチュー
・イニャム・ピレー(イニャム芋を突いてお餅状にしたもの)+揚げ魚+胡麻ソース
・ベナン風炊き込みごはん
どれもレストランではなく、ベナン家庭の味で本当においしかった。
末っ子のMartinは料理を給仕したり、お客さんを接待したりと、パタパタと働きまわっている。
その日の朝、Martinから『今日は僕はバタバタしているから、彼女と一緒にいて。』と、彼のフィアンセを託されたものの、彼の超バタバタぶりに彼女も超ご機嫌ナナメで私もどうしていいのか分からない。。。
もう、知ぃ~らない!
そんな時、さっきの音楽隊が家の中に入ってきて大音量で演奏。
汗で濡れた額に、みんながお札を貼って行く。
もちろん外国人の私たちは格好のターゲット!
ものすご~いアピールに負けて、私も1000Fcfaを貼った。
そのうちどっから来たのか、別の音楽隊もMartinのお父さんの写真を持って家に乱入してきた。
で、『貼らないと帰りませんよ~』オーラ全開で、ものすごくあおってくる。
私も『さっき貼ったし、もう貼りませんよ~』オーラで応戦したけど、結局負けてしまった。。。

コトヌーへの帰り道、なんだかどぉ~っと疲れた。
この間の結婚式と比べてみると、お葬式の方がより重要視されていて、盛大な気がした。

それにしても、こんなに大勢の人に見送られて、Martinのパパは幸せなんだろうなぁ~と思った。


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Posted by Makimaki at 21:36│Comments(0)ベナン・旅
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