Makimaki on Tree

今日は漁港を挙げての「海に感謝する日」。

私のいる漁港はベナン南部に多いフォン族に加えて、
西隣りのトーゴの沿岸部からベナン南西部の沿岸部に多いミナ族もたくさんいる。
このお祭りというか、儀式はミナ族の習わしだそう。

この儀式、日どりも何回も変更があって、やっと今日に決まった。
その日どりを決めるのは、ベナンのユタ、ソスィー（祈祷師？）と呼ばれる人たち。
基本的にはキリスト教が信仰されているのだけど、
ブゥードゥー教も根強い。
同じ人がどっちも信じているのです。
このあたりは沖縄と似ているなぁ～、と思うところ。
例えば、人が亡くなった時にお坊さんにお経をあげてもらいながらも、
亡くなった人の声をユタに聞く、というような。

朝から女性は大量の食事の準備で大忙し。
といっても、ソダビというベナンのやし酒を飲みつつ、
突然歌いつつ、時々踊りつつ
私も訳が分からないけど、お手伝い。

で、男性はというと、
全員が上半身裸で、ひたすらソダビを飲んでる。

なかなか始まる気配がないので、事務所で仕事をしていると、
突然全身白づくめの女たちと、全身青づくめ女たちと、
さっきまでヘロヘロだった腰布一丁の男たちだが、
ものすごい雄叫びをあげながら浜に向かって走り出した！！
で、突然太鼓と歌が始まり、
白づくめの女たちが踊りだす。
時々青づくめの女たちが踊る。
聞くところ、白づくめの女のなかで、頭に赤いひもを巻いたのがソスィーらしい。
この人たちにだけ、激しく踊った後、汗を拭いてくれる女が付いている。
手厚く崇められている、という感じ。
この踊りが2時間弱続き、やっと男たちの踊りが始まった。
それを見守る外野の数、300人くらい。
全員漁港で働く人らしいけど、こんなにいたの？ってくらいスゴイ人、人、人。
それにしてもすごい迫力で、写真をパチリとしようとしたら、
ものすごい勢いで止められた。
ごめん、ごめん、記憶にしっかり焼きつけておきます。
「いつまで続くの？」
と聞いても、みんなの答えは、
「分からない」
と返ってくる。
立ちっぱなしの足が棒のようになり、
明るいうちに帰らないと危ないので、
私は途中で帰ってきちゃいました
朝準備したごはんに未練タラタラで｡｡｡