Makimaki on Tree

ベナンで暮らし始めて1年ちょっと。
とてもとても嬉しいことがありました

彼女は漁港の入り口でレモンジュースを売っている。
このジュース1杯25Fcfa（およそ5円）で安い、ということと、ビタミン・水分補給のために私は毎日1杯以上飲んでいる。
日本のこと、恋のこと、くだらない笑い話などしていて、いつの間にか仲良くなった。

ジュースを飲んでいると、知らない人も顔見知りの人も「私にもおごってよ～！」と声をかけられるのだが、私は滅多におごらない。ひとりにおごると、キリがない。
で、言ってくる人も「おごってもらえたらラッキー」ぐらいな風に思っていないので、そこまでしつこくはない。
でも、この間の全く面識のないバイクタクシーの運転手がしつこく絡んできた。
すると彼女、
「あんた、何言ってるの！？彼女は私たちのためにこの国に来ていて、給料ももらっていないのよ！そんな人に『おごって！』なんて、どういうこと！？あんたこそ、彼女にジュースおごってやんなさいよ～～～！」
と、追い払ってくれた。
ベナンに来て初めてそんなこと言われて、嬉しすぎて涙がでた。
「何で泣いてるの？もう、どっか行ったから大丈夫よ！」と、彼女。
「ベナンでそうやって行ってくれたの、あなただけだよ！ありがとう！」と、私が言うと、彼女はいつものニッコリ笑顔

私はベナン人には、「行き帰りの飛行機代と家賃は出してもらっているけど、給料はもらっていない。」と説明している。
（実際には現地生活費と、現職参加なので給料の数割をもらっているが。。。）
”金持ち外人”として見られたくなくて。
そんな、彼女に話したかどうかさえ、私も忘れちゃったようなことを彼女が覚えていてくれた。
お金の話を聞かれることは度々あって、その都度その説明をして、決して余裕のある生活ではないということを伝えても、
「でも私たちよりはお金あるんでしょ？」とか、「でも自分で選んだんでしょ？」としか言われたことがなかったので、彼女の言葉がほんとにほんとに嬉しかった